[28] 外科矯正治療・反対咬合・開咬
受け口、前歯が噛み合っていない(外科矯正治療・反対咬合・開咬・非抜歯)
治療前
外科手術前
治療後
治療の詳細
主訴 | 下顎の出っ張り、歯並びが気になる |
年齢・性別 | 16歳女性 |
症例問題点 | 骨格性反対咬合 |
診断 | 上顎前歯の唇側傾斜および下顎前歯の舌側傾斜を伴う、アングルⅢ級、骨格性Ⅲ級、反対咬合症例 |
治療に用いた主な装置 | マルチブラケット装置(唇側からの矯正治療、セラミックブラケット) |
抜歯/非抜歯 部位 | 非抜歯(上下親知らず(8番)は全て抜歯した) |
治療期間・治療回数 | 2年0か月・24回 |
総額 | 健康保険適用 |
内訳 | 健康保険適用 |
治療の主な リスク・副作用 | 手術で骨格性の問題を改善したが、筋肉や皮膚の影響で後戻りする可能性がある。 手術の影響で知覚異常が起こることがある。 |
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用として
① 矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、 一般的には数日間~1、2週間で慣れてきます。 ② 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。 ③ 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。 ④ 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらに、かかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。 また、歯が動くと隠れていたむし歯があることが判明することもあります。 ⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。 ⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。 ⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。 ⑧ 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。 ⑨ 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。 ⑩ 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。 ⑪ 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。 ⑫ 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。 ⑬ 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。 ⑭ 動的治療が終了し装置が外れた後に現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。 ⑮ 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。 ⑯ あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。 ⑰ 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。 また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。 ⑱ 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
症例解説
受け口、前歯が当たらないことを主訴に来院されました。検査の結果、顎の骨のアンバランスが原因の受け口で、外科矯正手術での治療となりました。手術前に1年間矯正治療でガタガタ等を治療し、手術で骨格の不正を治療しました。治療の結果、反対咬合および顎の出っ張りは改善され、緊密な咬合が確立できました。