症例写真集

Case

症例写真ガイド

[20] 開咬

上下の歯がかみ合っていない(開咬・Ⅰ期治療終了)

治療前

治療前

治療中

治療中

治療後

治療後

治療の詳細

主訴上下歯がかみ合っていない
年齢・性別8歳女性
症例問題点前歯部開咬、右側臼歯部反対咬合、上顎骨狭窄
診断上顎の狭窄および右側臼歯部の反対咬合を伴う、アングルⅠ級、骨格性Ⅰ級、ハイアングル、前歯部開咬症例
治療に用いた主な装置上顎急速拡大装置、ヘッドギア、リンガルアーチ
抜歯/非抜歯
部位
非抜歯
治療期間・治療回数1年2か月・14回
総額904,200円(税込)
内訳相談料 2,200 円(税込)
検査・診断料 52,800 円(税込)
矯正装置料 770,000 円(税込)
保定装置料 33,000 円(税込)
調整料 3,300 円(税込)×14回
治療の主な
リスク・副作用
1期治療で終了したので、前歯部および第二大臼歯部の咬合が不完全。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用として

① 矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、 一般的には数日間~1、2週間で慣れてきます。 ② 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。 ③ 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。 ④ 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらに、かかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。 また、歯が動くと隠れていたむし歯があることが判明することもあります。 ⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。 ⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。 ⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。 ⑧ 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。 ⑨ 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。 ⑩ 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。 ⑪ 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。 ⑫ 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。 ⑬ 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。 ⑭ 動的治療が終了し装置が外れた後に現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。 ⑮ 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。 ⑯ あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。 ⑰ 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。 また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。 ⑱ 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

症例解説

噛み合わせの不良を主訴に来院されました。上あごが狭く、右の奥歯が逆噛みで、前歯も上下で噛めていませんでした。上顎骨急速拡大装置で上あごを拡大して、右奥歯の噛み合わせと上あごの狭窄を改善しました。前歯の噛み合っていないのに対しては、上の前歯を内側に倒し込んだり、ヘッドギアで上の奥歯の垂直的位置をコントロールして改善しました。歯が生え変わった時点で、前歯もそこそこ噛んでおり、患者、保護者ともにこれ以上の治療を希望されなかったので、1期治療で終了となりました。

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