[54] 下顎前突
ガタガタ・受け口(叢生・下顎前突)
治療前
治療中
治療後
治療の詳細
主訴 | 前歯のガタガタとが受け口が気になる |
年齢・性別 | 18歳 女性 |
症例問題点 | 受け口、ガタガタ |
診断 | 上顎前歯部の叢生を伴う、骨格性3級、アングル3級症例 |
治療に用いた主な装置 | マルチブラケット装置、MSE(歯科矯正用アンカースクリュー) |
抜歯/非抜歯 部位 | 非抜歯 |
治療期間・治療回数 | 2年1か月・25回 |
総額 | 940,500円(税込) |
内訳 | 相談 2,200円(税込) 検査・診断料 52,800円(税込) 矯正装置料 770,000円(税込) 保定装置料 33,000円(税込) 調整料 3300円(税込)×25回 別途MSE設置費用がかかります。 |
治療の主な リスク・副作用 | 歯根吸収やブラックトライアングル |
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用として
① 矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、 一般的には数日間~1、2週間で慣れてきます。 ② 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。 ③ 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。 ④ 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらに、かかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。 また、歯が動くと隠れていたむし歯があることが判明することもあります。 ⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。 ⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。 ⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。 ⑧ 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。 ⑨ 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。 ⑩ 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。 ⑪ 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。 ⑫ 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。 ⑬ 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。 ⑭ 動的治療が終了し装置が外れた後に現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。 ⑮ 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。 ⑯ あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。 ⑰ 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。 また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。 ⑱ 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
症例解説
歯並びと咬み合わせを主訴に来院されました。上下顎の前歯部にはガタガタで、反対咬みになっていました。ご家族も反対咬合で矯正治療経験があり、遺伝的な骨格性反対咬合でした。まず、下顎の親知らず(第3大臼歯)を抜歯してもらい、MSE(歯科矯正用アンカースクリューを用いた骨拡大)を用いて上顎の幅を広げ、さらに上顎骨を前方に引っ張る治療を行いました。その後、マルチブラケット装置にてガタガタを改善しながら、咬み合わせの治療を行った結果、反対咬合は改善され緊密な咬合を獲得できました。